泌尿器科
泌尿器科
血尿、膀胱炎、夜尿症(おねしょ)、尿路結石、
前立腺肥大症、排尿困難、尿漏れ・頻尿、
尿道炎(梅毒・クラミジアなどの性感染症)など。
夜尿症(おねしょ)について
患者さんからの質問で多いものにお答えします。
Q1. 何歳になったら、相談に行けばいいの?
その答えは、「小学校に入学したらご相談ください。」です。理由は、後でご説明します。
Q2. おねしょは大きくなれば、自然になくなるものでしょ?
確かに、自然治癒率の高いことは一般に知られているとおりです。しかし、100%ではないということは事実です。成人の夜尿症は実際の診療でも時々、見られる疾患であります。そのような理由から無責任に様子を見ていいとは言えません。
Q3. 夜尿症の治療はどんなことをするの?
①初診時に生活習慣の改善の説明をします。
②膀胱訓練の仕方を説明します。機能的膀胱容量を見るために必要です。
③夜尿した時の朝一番尿を3回提出してもらい、尿比重を測定します。
④年齢、体重、膀胱容量、尿浸透圧にて判断し、
薬(トフラニール、バップフォー、デスモプレシンスプレー)などの治療を決定します。
Q4. 夜尿症は薬で治るの?
小児夜尿症の薬での治療は、膀胱訓練をした上でその治療効果が上がるものと考えております。逆に、自宅でただ漠然と膀胱訓練をしていても、同様のことが言えると思います。
Q5. 膀胱訓練とは、何ですか?
1日1回、日中(朝ではダメです。)に水分を摂取後、尿が漏れ出す寸前まで排尿を我慢してもらい、排尿量を測定してもらいます。当院では、今までのデータを基に、体重、年齢による夜尿症が治ったときの膀胱容量の統計を出しました。それに従い、指導します。
Q5. 夜尿症の自然消失について
健常児では、3~6歳までに夜間の排尿調節が完成すると言われています。帆足の報告によれば、毎晩夜尿する児童は5~6歳で2.6%、河内らは夜尿平均消失年齢を7.3歳としています。膀胱訓練はある程度の理解力があり、真面目にできる様になる年齢にならないと効果がないため、小学校就学時より治療を開始すると私たちは考えております。